【 観音寺 】

〒610-0322
京都府京田辺市普賢寺下大門13
[TEL] 0774-62-0668


・ 国宝 十一面観音立像



 南山城では一番古い天平時代の十一面観音像です。東大寺大仏を造った仏所が関係した仏像と思われます。 
蓮台にふわりと降り立った観音像という感じを受けます。またおさげ髪を肩に垂らしたような、若々しいお顔に魅了されてしまいます。おさげ髪に見えたのは、菩薩にみられる垂髮と呼ばれる髪で、正面できれいにすき上げられた髪の一部を両耳の後ろから垂らし、肩上で結び目をつくってその先を四条に分けています。
この髪の部分をはじめ目鼻や衣の皺など全身にわたる表現は、まずヒノキからほとんどの姿を彫出した後、その上に漆におがくず等を混ぜた木糞漆(コクソウルシ、乾漆ともいいます)を盛り上げて造形される木心乾漆造という天平時代を中心に用いられる技法で出来ています。

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