鎌倉時代の五重塔の貴重な遺構であり、総高17.7mと、室生寺に次いで小さい。貞慶が舎利を安置するために建立を始め、その没後建保2年(1214)に完成した。 全体的に細身だが、初重に設けられた吹放ちの裳階が安定感を与える。また内陣を厨子風に造り、8枚の扉に一体ずつ、華麗な彩色で梵天・帝釈天などの天部や比丘像が描かれる。
解脱房貞慶十三回忌に向けて建てられた経蔵にあたると考えられている。ふつう経蔵には文殊菩薩を本尊として祀ることが多いので、この経蔵ものちに経典収蔵の機能を失った後も本尊はそのままにして、文殊堂とよばれるようになったものと思われる。
海住山寺に根を張るヤマモモ。境内の山林に生育する大木の中でもとりわけ大きく、枝の一部が本坊の庭に張り出すほどで、訪れる人の目を引いています。自然環境保全基礎調査(巨樹・巨木林調査)における府内最大のヤマモモです。